みなさんこんにちは!
日本唯一・あなたの味方の銀行員、ホームバンカー正田です。
それでは第一回 に引き続き、「女性の働き方」について書いていきます。
前回は
・働いていない女性の労働力が342万人あることをチャンスと見る
・この数字をチャンスとして生かすにはある問題を解決しなくてはならない
という内容をエビデンス(根拠となる資料)を用いて提示しました。
今回はその問題解決のヒントを提案していければと思います。
キーワードは「雇用のミスマッチ」ですね。
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ということで、「雇用のミスマッチ」という言葉、聞いたことはありますか?
これは労働経済や人事マネジメントを考えるときに必ず出てくる言葉です。
聴いたことなくても、読んで字のごとく…「求人と求職のニーズが合致しない」ことですね。
簡単に2点で説明すると、
1.需要はありながら、それを満たすだけの人材がいないこと
2.被雇用者が、個人の適性に合わない雇用状態にあること
ということになります。
簡単な話、これを解消すれば、社会的に見て「労働力を活かしきる」ことができるのですが、
簡単に行かないから342万人という数字につながっているんですよね。
では、「なぜ、雇用のミスマッチは起こるのか」。
それは
「企業が求めている女性社員像」 と
「実際の女性労働者」
の間に埋めようのないギャップがあるからですね。
そもそも、企業の求める社員像なんて、
「いかに会社に利益をもたらす事のできる人間かどうか」
という尺度で決まってきますから、
歩み寄りなんて、よほど人材が不足しないとありえないと思っています。
そんな中で、仮に「企業の求める社員像」に
自分自身を無理やりマッチングさせたとしても、
育児・家事と仕事の両立には計り知れないほどのストレスがかかる
のではないでしょうか。
そのしわ寄せは家族や子供や自分自身に向いてしましますよね。
そんな生き方は「QOL=クオリティ・オブ・ライフ(人生の質)」
の観点から考えて、到底受け入れることはできません。
もし受け入れられたとしても、
それだけの負荷を自分の人生にかけて「企業の利益に貢献する」なんて、何のための人生か分からないですよね。
これではミクロ的観点(個人を中心としてみた場合)でもロス(損失)が生まれてしまいます。
もちろん、マクロ的観点(社会全体からみた場合)でも、
個別企業に利益が上積みされる一方で、労働者に負荷がかかりすぎたらロスが生まれるんですよ。
換言すれば、
企業は自身の利益のために、
「個人の人生」や「社会全体の幸福の総量」を食い物にしている
ともいえると思います(ちょっと極端な言い方ですが…)
であれば、雇用のミスマッチをどう埋めるか。
それはまた次回、第三回に書きますね。
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